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私の考えるブランド

以下は、7/14(土)に八重洲のTKPで行われた、「AFT色彩講師養成講座」の七日目「ブランディングデザインにおける色彩」にて、「私の好きなブランド」あるいは「私の考えるブランド」をテーマに、個々に発表した3分間スピーチのうち、私自身の原稿です。ブログ記事にもなりそうなので、ご参考までにこちらにも掲載いたします。
 
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「私の考えるブランド」
 
私がこの講習を受けるために毎回泊まっている、西新宿のビジネスホテルのすぐ側に、小さなインディーズレコード屋さんがあるのですが、実はそのお店は四半世紀前に何度か通ったお店だったことが分かり、非常に懐かしく思いました。
 
グルメの人が自分のまだ知らない、美味しい料理を追いかけるように、私自身も自分のまだ知らない、琴線に触れる音楽がどこかに眠っているのではないかという探求心で一杯でした。時には何の予備知識もないのに、ジャケットのデザインだけで選んで買う、いわゆる「ジャケ買い」など、貧しい学生時代の中でよくやったものです。
 
そんな中でふと思ったのが、
 
「このさわやかな夏っぽい曲って、すごく良いと思うのに、どうして売れないんだろう?」
 
さらには、
 
「もしかして、この曲をサザンかTUBEが歌ったら、ブレイクしちゃうんじゃないか?」
 
これが、私が生まれて初めて意識した「ブランド志向」でした。
 
当時「夏と言えばサザンかTUBE」、周りのほとんどが信じて疑わず、猫も杓子もこぞって聴いていました。まさに彼らは不動の地位、つまり彼ら独自の「ブランド」を認知・確立させたと言えます。それがどんな効果を生み出すかと言えば、音楽の聴き手側の、
 
「このバンドなら、このサウンドが出てくるはず。だからハズレはないだろう。」
 
という、難しく言えば「予定調和」のもとに得られる「安定感・安心感」だと思います。しかし、私が見付けたさわやかな夏っぽい曲は「ブランド」とは無縁のため、見向きもされないことが非常に残念にも思えました。
 
例えばこんな例もあります。今から30年以上前に「銀河鉄道999」という作品の劇場版で「ゴダイゴ」というアーティストが主題歌を作ったのですが、数年前に「EXILE」がその曲をカヴァーしました。そのおかげで「~999」という曲など知らなかった若い世代が、このことによって幸いにも知ることになります。これはまさに今をときめく「EXILE」というブランドの力とも言えます。
 
しかしながらその反面、「EXILE」の「~999」は聴きたくても「ゴダイゴ」の「~999」は別にどうでもいいという人々も少なくないと思います。これは、例え琴線に触れる曲であっても、それを仲介するのが、今をときめくブランドなのか、あるいはそうでないブランドなのかによって、聴き手側に純粋に届けられるかどうかが大きく左右されてしまうという、恐い現象でもあります。
 
(以上3分)

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